西武鉄道は11月9日、2021年春のダイヤ改正で、主要路線の終電時刻を20〜30分繰り上げると発表した。実施路線は山口線、多摩川線を除く全線。詳細は21年1月に発表するとしている。
今回のダイヤ改正の狙いについて同社は、2〜3時間程しかない夜間作業時間を拡大することと、新型コロナウイルスの影響で深夜時間帯の利用状況が変化したことを挙げる。
特に深夜時間帯の利用動向の変化は大きく、直近(20年10月1、2週)とコロナ前(19年11月)の時間帯別の利用者数を比較すると、池袋線池袋駅の午後11時以降の利用者数は48%減、新宿線の西武新宿駅・高田馬場駅では40%減少している。
変更内容として、主要路線の最終列車の発車時刻を上り・下り共に約20〜30分繰り上げる。例えば、池袋線池袋駅では、現行平日の午前0時9分に出発する飯能行き最終列車を午後11時52分発に。午前0時44分発の小手指行きは午前0時14分発となる。
西武鉄道は混雑対策として、動向を見ながら終電前に臨時電車の設定を検討するとしている。また、始発列車の時刻繰り下げは予定していないという。詳細は21年1月ごろに発表する予定だ。
終電繰り上げについては、JR東日本やJR西日本が21年春からの実施を発表している。また、私鉄でも小田急電鉄が最大20分の繰り上げを発表したほか、複数の会社が検討を進めている。
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