ワイシャツなどのアパレル製品が購入できる「ギフトカード」を、鎌倉市の返礼品として提案しているのが、メーカーズシャツ鎌倉(通称:鎌倉シャツ)だ。
同社は、1993年にヴァンヂャケット出身の貞末良雄氏(現・取締役会長)が鎌倉市内にあるコンビニの2階で創業。メードインジャパンで中間流通を省き、高品質なシャツを、セールをせずにお手頃価格で売り切るビジネスモデルが顧客から支持されている。リピート率はなんと7割を超えるという。現在、国内27店、海外2店、及びオンライン通販を展開している。
国内直営ショップ24店と通販で使えるギフトカードは、6種類ある。寄付額2万円〜50万円で、金額に応じて6000円〜1万5000円分の額面で提供される。有効期限は2年。ショッピングの際、足りない分は顧客が差額を支払えば良い。
別途、寄付額1万円の返礼品で、20年から「シャツ屋がつくるマスク3枚セット」(3000円相当)が追加された。
ふるさと納税に参入したきっかけは、鎌倉市の担当者が鎌倉シャツの製品を愛用していたことだった。当初は15年からパターンオーダーお仕立券を返礼品としていたが、16年11月からギフトカードに切り替わった。19年度の1番人気は、「ギフトカードNo.21000」だ。7万円の寄付で2万1000円のギフトカードが提供される。
鎌倉市のふるさと納税額は約7億3500万円で、神奈川県の自治体では6位だ。鎌倉シャツへの返礼品申込者はそのうちの43%を占め、市内でトップの人気。金額にすれば1億円近い売り上げとなった。直営店のある、東京、神奈川、愛知、大阪在住者の申し込みが多い。
同社では「鎌倉シャツ返礼品をお選びいただくことで、日本の繊維産業・縫製業を支えることにつながっている」と強調。「この面で、創業者の意思を継げているのをうれしく思う」と結んだ。
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