社長が最も多く住む街は？ 職住近接が加速、コロナ禍で今後変化も：東京商工リサーチ調査（2/2 ページ）

[ITmedia]

東京一極集中、コロナでどう変わる？

　次は都内以外の上位の町村に注目すると、57位に神奈川県葉山町がランクインした。首都圏の伝統的な別荘地で知られる。94位の福岡県志免町は、福岡市に隣接し福岡空港にも近いベッドタウンとして人口増の傾向にあるエリアだ。

「社長の住む街」東京都外の町村の上位（東京商工リサーチ 2020年全国「社長の住む街」調査）

　このように、やはり社長の居住地は「東京一極集中」の傾向が強い。都道府県庁所在地別に集計したところ、東京23区が4.7％を占める約45万2000人でトップ。次いで大阪市が約9万人（3.32％）、福岡市約4万3000人と並んだ。企業の本社所在地の集積地に準じた。ちなみに東京商工リサーチによると、東京都内でも港区、渋谷区、千代田区は「人口の1割強が社長」という結果となった。

「社長の住む街」都道府県県庁所在地ランキング（東京商工リサーチ 2020年全国「社長の住む街」調査）

　ただ、東京商工リサーチは「新型コロナ拡大で在宅勤務やテレワークが進み、本社機能を縮小・移転している企業も出ていることから、社長の住む街も都市部を中心に大きく変わる可能性が出てきた」と分析している