また、自律型の走行台車と、昇降するリフターを組み合わせた運搬ロボット「SEED-Mover」(シード・ムーバー)も公開した。走行台車は、360度旋回可能で、狭い場所でも全方向に移動することができる。SEED-Moverの実証実験は20年7月から進めているが、新型コロナウイルスの感染予防として、モノを運ぶだけではなく、人を先導して案内するなど「非接触でのおもてなし」といった新様式のニーズにも対応できるという。
高輪ゲートウェイ駅では、リフターに積載した飲み物を、指定の場所まで「自律移動」で搬送したり、リフターを昇降して取りやすい位置に配膳したりする検証が行われている。
追従型・自律移動型の協働運搬ロボット「サウザーベーシック」は、最大120キロの荷物を載せることができ、斜面や段差の走行も可能。最大の特徴は、前方の人や物に追従する「自動追従機能」と、一度走ったルートを記憶して自動走行する「メモリトレース機能」を搭載している点だ。前を歩く人の足を認識し、そのルートを記憶。設定すると同じルートをたどって自動で走行できる。
将来的には、駅や商業施設のバックヤードで、効率的で人への負荷の少ない荷物運搬の実現を目指す。
また、高輪ゲートウェイ駅構内ではその他のロボットを使った実証実験も進んでいる。離れた場所にいる駅係員がアバターロボットを介して利用客の問い合わせに対応する実験を行っている。また、少人数でのオペレーションの可能性を検証するため、大型窓の清掃をロボットで行っているという。
JR東日本では、ロボットを利用した非接触・非対面のサービスを、24年度にまちびらきを予定している品川開発プロジェクト(第1期)で導入したいとしている。
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