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» 2020年12月11日 07時00分 公開

河合薫の「社会を蝕む“ジジイの壁”」:収入減少、内定率悪化…… コロナで顕在化「若者が生きづらい」社会の希望なき未来 (1/5)

コロナ禍で若者の生きづらさが顕在化している。失業率は若者ほど上昇、収入も減少、就職内定率も悪化している。そもそも日本はずっと賃金が増えていない。おカネがないと、困難に対処するリソースも得られない。若者の雇用や生活支援にもっと向き合うことが必要だ。

[河合薫,ITmedia]

 コロナによる社会的変化が、若い労働者たちに大きなプレッシャーをもたらしています。労働政策研究・研修機構の調査と分析で、2020年4〜9月の失業率は前年同期と比べて、若年者ほど上昇幅が大きく、収入も減少していることが分かりました。

 具体的には、

  • 15〜19歳の失業率が最も高く、25〜29歳が2番目に高い
  • 企業に雇用されている労働者のうち、「コロナの影響があった」と回答した人は、20〜29歳の50%弱が最も多く、30〜39歳が次に多かった
  • 影響があった内容のトップは「収入の減少」で、「労働時間の減少」「業務内容の変更」と続いていた
  • 20代と30代の3割以上が「収入が減った」と回答。3割以上減少した人も多い

 また、「雇用形態の違い(正社員か非正規)」や、「業種の違い(飲食、サービス業など)」などの属性の影響の違いを考慮して分析しても、20代と30代における収入への影響の大きさは変わらなかったそうです。

 コロナの感染拡大防止策でリモート勤務や営業時間の短縮が進められたため、もともとの賃金が低く、残業などの手当に頼りがちな若い世代が、厳しい状況に追い込まれてしまったのでしょう。

コロナ禍による社会的変化が若者の雇用や収入に影響を与えている(写真提供:ゲッティイメージズ)
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