年収1000万円プレイヤーは「社外の人脈づくり」に積極的? 仕事につなげる工夫も年収層で2.5倍の差

» 2020年12月19日 08時00分 公開
[ITmedia]

 パーソルキャリアがこのほど発表した調査結果によると、年収1000万円以上の層と平均年収層では、「人脈づくり」への意識や行動が大きく異なることが分かった。社内の人脈づくりに積極的な1000万円プレイヤーの割合は平均年収層の2倍。さらに、社外の人脈づくりでは2.5倍の差があった。

年収によって「人脈づくり」に差がある?(写真提供:ゲッティイメージズ)

 年収1000万円以上の人と、年収300万円以上600万円未満の平均年収層の人に、「社内」の人脈づくりについて質問したところ、「積極的に行っている」と回答した1000万円プレイヤーは24.5%、「仕方なく行っている」が18.0%だった。一方、平均年収層は「積極的」が12.5%で、「仕方なく」が20.5%。積極的に人脈づくりを行っている割合に2倍の開きがあった。

「社内」の人脈づくりを行っているか(=パーソルキャリア調べ)

 「社外」の人脈づくりでは、「積極的に行っている」と回答した1000万円プレイヤーが26.0%と4分の1を超えた。一方、平均年収層では9.5%にとどまり、社内の人脈づくりよりもさらに差が広がった。

「社外」の人脈づくりを行っているか(=パーソルキャリア調べ)

 社外の人脈づくりの目的を尋ねると(複数回答)、1000万円プレイヤー、平均年収層ともに「仕事につなげるため」が最多。しかし、1000万円プレイヤーは74.7%が「仕事につなげるため」と回答したのに対し、平均年収層は55.8%にとどまった。「情報収集・交換のため」はともに約50%、「学びを得る・視野を広げるため」はともに約40%だった。一方、「意見・アドバイスをもらうため」という回答は平均年収層の方が多く、34.6%。1000万円プレイヤーは26.7%だった。

 社外の人脈づくりの手段(複数回答)は、「仕事を通じて」が最多。1000万円プレイヤーが84.0%、平均年収層が61.5%だった。また、「SNSで」という回答には差が見られ、1000万円プレイヤーが14.7%、平均年収層が3.8%だった。パーソルキャリアは「SNSはお互いのバックグラウンドだけでなく、近況も手軽に知ることができる。また、まったく知らない人や友達の友達ともすぐにつながることができる。広く浅いつながりを持っておき、ビジネスチャンスを逃さないように準備しておくのは、1000万円プレイヤーならではの特徴かもしれない」と分析している。

社外の人脈づくりの手段は何か(=パーソルキャリア調べ)

 調査は、同社が運営するハイクラス転職サービス「iX転職」が実施。2020年11月にインターネットでアンケート調査した。1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)に住む、会社勤めの20〜50代計400人(年収1000万円以上200人、300万円以上600万円未満200人)が回答した。

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