上昇幅は全国一! なぜ沖縄の中古マンションは高騰しているのか平均価格3185万円(1/2 ページ)

» 2020年12月19日 13時08分 公開
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 りゅうぎん総合研究所は18日、沖縄県内の中古マンション価格の推移と将来予測を分析したリポートを発表した。2020年10月の県内の価格(70平方メートル換算)は、08年10月比約2・1倍の3185万円に上昇。上昇幅は全国一だった。08年には約1500万円あった首都圏との価格差は550万円程度まで縮小。好調な観光産業が県経済の拡大をけん引したほか、金利低下など資金調達しやすい環境が民間投資を下支えし、上昇につながったと見ている。

中古マンション価格の推移(70平方メートル換算)

 県内ではこの間、旺盛な住宅需要を受け、マンション建設が盛んに行われたが、建築費高騰で価格は上昇。新築と比べて安く、立地に優れた物件も少なくない中古マンションの需要も高まった。

 不動産調査会社「東京カンテイ」のデータを基に、価格などの変化を分析した。20年1月時点の平均築年数は08年比で2年増え、17・3年となった。首都圏は8・5年増え26・5年。県内では新築物件も増えたことから平均築年数の伸びが抑えられ、価格上昇に寄与した側面もある。

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