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» 2020年12月24日 05時00分 公開

ワークマンやカインズを育てた群馬発「ベイシアグループ」の正体長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/6 ページ)

[長浜淳之介,ITmedia]

異例の成長を続けるカインズ

 カインズも負けていない。カインズは20年2月期の年商が4410億円となり、DCMホールディングスの4374億円を抜いて、ホームセンター業界のトップに立った。06年の3000億円から15年間ほどで約1.5倍に伸びている。

カインズの外観

 日本DIY・ホームセンター協会によれば、ホームセンターの市場規模は、21世紀に入って4兆円弱でずっと横這いだ。カインズは、異例の成長を遂げている。店舗数は20年12月末で225店。

 これは、00年頃よりPB商品を強化して、他のチェーンと差別化を図ると共に、卸を経ないことで利益率を高める戦略が当たった面が大きい。07年には「SPA(製造小売業)企業宣言」を発表した。現状PB比率は業界最高レベルの約4割となっている。

プロ向けの資材館

 PBを強化するだけでなく、新業態開発で実験的な取り組みも行っている。17年から展開し始めた、都市型小型店の「スタイルファクトリー」がそれだ。コンセプトは、「毎日のくらしに自分らしさをプラスできるLife style DIY shop」。

 スタイルファクトリーは、17年に1号店を名古屋市内に出店。20年7月に神奈川県海老名市のららぽーと海老名、8月に横浜市内のみなとみらい東急スクエアへと、立て続けに出店して3店舗となった。

スタイルファクトリー

 生活のシーンを切り取った売場編集が斬新で、ペットとの共生を提案する「&Pet」、朝の時間を創り出す「楽カジKITCHEN」、自宅でできる気軽なキャンプ「GARDEN CAMP」、狭小スペースを快適空間にする「SMALL SPACE」など、商品の活用法が具体的に見えるような売場となっている。従来のホームセンターにありがちな、倉庫風の殺風景な店舗とは一線を画しており、新しい潮流となりそうな勢いだ。

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