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» 2020年12月24日 16時30分 公開

20〜30代の女性をターゲット:ココカラファインがD2Cの旗艦店で仕掛ける”顧客誘導戦略”とは? (1/3)

ココカラファインは、新たなコンセプトの都市型大型旗艦店「ココカラファイン東京新宿3丁目店」を12月18日にオープンした。

[今野大一, 田中圭太郎,ITmedia]

 ドラッグストアと調剤薬局を全国に展開するココカラファイン(横浜市)は、新たなコンセプトの都市型大型旗艦店「ココカラファイン東京新宿3丁目店」を12月18日にオープンした。

 通常の店舗では取り扱いがない商品を販売するほか、化粧品は今までに取り扱いのなかったブランドも取りそろえるなど、これまでのドラッグストアとは一線を画した店舗づくりをしている。その背景には、明確なターゲット設定と、新宿に来ている・働いている女性客を店内に誘導するための戦略があった。

 インバウンド客の減少で都市型店舗の売り上げが伸び悩む中、同社が新たなチャレンジを始めた狙いを取材した。

phot 記者発表であいさつをするココカラファインの塚本厚志社長

ドラッグストアにWeb限定商品やお菓子タワー

 JR新宿駅東口近くにオープンしたココカラファイン東京新宿三丁目店は、ドラッグストアとしては珍しい都市型の大型店。店構え以上に既存の店舗と異なるのが、品ぞろえだ。

 1階の店内に入ると、すぐにインテリアブランドLOWYAの家具を展示している。LOWYAは家具とインテリアをオンラインで販売する人気のブランド。本来はネットでしか購入できない商品を、顧客が実際に目で見て触れることができるようにした。

phot 1階の店内に入るとすぐにLOWYAの家具と冬用の「着る毛布」が展示されている

 家具に加えて、アパレルも販売している。冬用の「着る毛布」なども、ドラッグストアでは見られない商品だ。家具やアパレルが並んでいるのは「D2C(Direct to Consumer)」スペース。通常はネットでしか手に入らない商品や、ドラッグストアには置いていない商品をそろえている。その他にはマスクやシャワーヘッドなども並んでいた。

phot ざわちんさんがCMに出演する「ミオナ エアーシルクマスク」
phot シャワーヘッドも展示されていた

 店内中央にはイベントスペースが設けられ、香りをテーマにした商品のコーナーがある。ハンドクリームのほか、ヘアミスト、ボディーミストなどを展開、「出かける前の自分をワンランクアップさせてくれる商品」(ココカラファインヘルスケア 商品・店舗企画部の向井真志さん)を取りそろえている。さらにマスクコーナーも展開していた。その奥には、高さ240センチの「お菓子タワー」に、「おいしくて健康になれるお菓子」がディスプレイされている。

phot 香りをテーマにした商品のコーナー
phot マスクコーナーも展開していた
phot 高さ240センチの「お菓子タワー」

 顧客を誘引するための仕掛けを、まるで「磁石」のように配している。商品の配置にこだわった店舗は、明らかに既存のドラッグストアとは違った雰囲気だ。ココカラファインヘルスケア 商品・店舗企画部の向井真志さんは、導線の狙いを次のように語る。

 「入口にアパレル商品や家具、中央に香りをテーマにした商品、奥にはお菓子タワーと、お客さまを店の奥へ奥へと進んでいただくように誘導する仕掛けを作っています。また、これまでのドラッグストアでは購入することができない商品を取りそろえ、実際に体験できるようにしました。店内の空調に抗菌フィルターを使用したり、商品テスターの近くに消毒スプレーを設置したりして感染対策を万全にし、安心して商品を試していただけるように環境を整えています」

phot 取材に応じるココカラファインヘルスケア 商品・店舗企画部の向井真志さん
phot 「ココカラファイン東京新宿3丁目店」の外観
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