東証1部上場のココカラファインは、中核事業となるドラッグストアと調剤薬局を全国に1300店舗以上を展開している。2021年3月期の上半期は、ドラッグストア事業の売上高が前年同期比91.4%だった。
新型コロナウイルスの感染拡大によりインバウンド関連需要が急減したほか、化粧品カテゴリーの苦戦も響いた。9月に関しては前年が消費増税前の特需があったため、その反動も出ている。
ドラッグストア既存店の「立地別売上高伸長率推移」を見ると、商店街や住宅地、郊外に立地している店舗は健闘しているものの、店舗数の17%を占める都市型店舗の売り上げが、インバウンドの需要が減少し始めた20年2月以降激減し、現在も影響が続いている。上半期の売上高のマイナスは、都市型店舗の不振に引っ張られた形だ。
都市型店舗が苦しむ中で、ココカラファインの東京新宿三丁目店はあえて新たなチャレンジをする店舗といえる。これまでのドラッグストアとは雰囲気も違うコンセプトの店舗で、新たな可能性を開こうとしている。
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