インターステラテクノロジズが「ホリエモンのロケット採用」に踏み切った理由インターステラの採用戦略(後編)(2/3 ページ)

» 2021年01月19日 07時45分 公開
[田中圭太郎ITmedia]

新工場を立ち上げ

中神: 今後の工場の拡張や設備投資についても質問がきています。私から説明しますと、大樹町に完成した新工場では100人規模のオフィスと、エンジンを組み立てるフロア、それに「MOMO」を数機同時に組み立てたり、「ZERO」を組み立てられる工場棟があります。工場は今後も拡張していきます。

稲川: 超小型衛星打ち上げロケットの「ZERO」を複数機作って打ち上げるときには、あと1棟くらい作る必要があると思っています。量産するようになれば、どんどん拡張していくので、すでに土地の取得などの準備はしています。

中神: 新工場では、具体的には何が新設されるのでしょうか。

稲川: 今回は「ZERO」を作るための溶接設備を一式そろえます。精密部品もかなり内製できるようになっています。大型の工作機械は今後ですね。少しずつ、着実に設備投資をしていく計画です。

中神: 次の質問は大樹町との連携に関するものです。大樹町からのサポートにはどのようなものがありますか。また、今後も大樹町で工場を規模拡大する予定でしょうか。

稲川: 大樹町からは普通の自治体ではなかなかできないくらいの、大きなサポートを受けています。役場には「航空宇宙推進室」という航空宇宙関係に専門で取り組む部署があって、ロケットの打ち上げの時にも動いていただいています。

 事業を進めるうえで、北海道はやりやすいですね。開拓された場所だからなのか、他の土地からやってきた新しい人に対する抵抗感がなく、受け入れてくれる土壌があります。今後も大樹町で工場を拡大しながら、ロケットを量産できる環境を構築していきたいですね。

phot 新社屋の様子
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