リテール大革命

「ローソン」や「松屋」の商品をロボットが配送 ENEOSなどが自動デリバリー実験開始佃・月島エリア

» 2021年01月28日 16時10分 公開
[ITmedia]

 ENEOSホールディングスとロボット開発のZMP(東京都文京区)、宅配代行サービスのエニキャリ(東京都千代田区)は1月28日、東京都中央区の佃・月島エリアで、自動宅配ロボットを活用したデリバリー実証実験を開始すると発表した。実施期間は2月8〜26日で、複数店舗の商品を自動宅配ロボットでデリバリーするという。

ロボットが商品をデリバリー(出所:プレスリリース)

 実験では、ZMP製の自動宅配ロボット「デリロ(DeliRo)」などを使って、東京都中央区佃のマンション3棟を対象にパートナー企業10社の商品を配送する。

注文方法(出所:プレスリリース)

 ロボットの充電・デリバリー拠点は、東新エナジー(東京都中央区)が運営する「Dr.Drive月島SS」(東京都中央区)。エニキャリと共同構築するプラットフォームを通じ、住民からの注文を受け付ける。

 対応時間は午後0時〜2時30分、午後5時〜7時30分。注文可能な店舗は、磯丸水産や松屋、ミニストップポケット、ローソンなどの10店舗で、東京都中央区佃のマンション3棟を対象に配送を行う。配送時間は30分〜1時間程度を予定していて、商品代のほかに手数料や送料が必要となる。

パートナー企業10社の商品を配送する(出所:プレスリリース)

 3社は実験を通して、自動走行の正確性や配送コスト、注文フォームの簡便性などの課題を抽出し、22年を目標に安心・安全・低コストなデリバリーインフラの提供を目指すという。また、ENEOSが展開する既存サービスとデリバリーサービスの融合や、自動宅配ロボットを活用した新しいサービスの検討を行うとしている。

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