「パワハラ防止法」の施行からから約半年が経過した。コロナ禍で働き方が変化する中、ハラスメントの実態はどうなっているのだろうか。メンタルヘルス関連事業を手掛けるメンタルヘルステクノロジーズ(東京都港区)が「企業のハラスメント」に関する調査を実施。その結果を発表した。
会社や部署内でハラスメントがあると感じるか尋ねたところ、39.7%が「感じる」と回答した。男女別にみると、ハラスメントがあると感じる女性が37.6%なのに対し男性は42.5%となった。女性よりも男性のほうがハラスメントを感じていることが分かった。
ハラスメントがあると感じる人からは「大声で乱暴な言葉で怒鳴られている人がいる」「隣の席の人に匂いやキーボードのタッチ音、返事をしてもらえなかったり、冷たく返答されたりする」「意見を聞かれることなく、強制的にやることを指示される」「自由な意見が言いにくい雰囲気を醸し出してくる」「ノルマはないと言われて入社したのに、目標(実質ノルマ)を達成しろと毎日言われる」「上司が性的な言葉を普通に使う」といった声があった。
では、テレワークやリモートワーク中はどうだろうか。「在宅勤務でもハラスメントがあると感じるか」と質問したところ、30.0%が「感じる」と回答した。男女別では女性が22.5%だったのに対し男性は37.7%で、先の問いと同様、男性の方がハラスメントを感じているという結果になった。
在宅勤務時のハラスメントの例として「なんとなく無視される」「コミュニケーションがない」「仕事をしていないと決めつけている」「電話などよくかかってくる」「時間外やお昼時間に在宅勤務者に不急の電話をしているのを見たとき」「リモート側と出社側でテンションの違いが出やすいからハラスメントにつながる発言もでやすい」「『出社しなきゃ、仕事できないですよね?』と強要される『いつ出社するんですか?』と電話がくる」といった意見があった。
調査は2020年12月22〜29日にインターネットで実施。全国の会社員718人が対象。
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