20年12月22日にはSoftBankの新ブランド「SoftBank on LINE」が、21年1月13日にはauの新料金プラン「povo」が発表された。docomoの新料金プラン「ahamo」に乗り換えたいと回答したSoftBankやauユーザーは、そのまま各社の新料金プランを選ぶのか、発表後の調査対象者のキャリア乗り換え意向について調査を実施した。
主要3キャリアの乗り換え意向は、docomo「ahamo」37.9%、次いでau「povo」30.5%、SoftBank「SoftBank on LINE」の25.7%という順となった。乗り換え意向が最も多いのは変わらずdocomo「ahamo」だった一方、auとSoftbankの新プラン発表前の事前調査より、7.5%減少する結果となった。
SoftBankユーザーは事前調査と比較すると、キャリア変更せず新料金プランへの乗り換え意向が高くなった。キャリアを変えずに各社の新料金に乗り換えたいユーザーは、docomoが55.3%、SoftBank47.7%、au49.3%であった。楽天モバイルやY!mobileなどの格安スマホユーザーからの乗り換え意向も10%近く減少していることから、「ahamo」に乗り換えようと思っていたものの、「SoftBank on LINE」や「povo」も検討し始めた、という意向の変化も読み取れた。
SoftBankのサブブランドであるY!mobileユーザーは回答に差はなく、auのサブブランドであるUQ mobileユーザーは「povo」「ahamo」への乗り換え意向が高い結果となった。「ahamo」の電波のつながりやすさ、「povo」の低価格を魅力と感じているユーザーが多いことがうかがえた。
「ahamo」に乗り換えたいと答えた人の理由として最も多かったのは「価格が安いから」で70.7%、次いで「電波がつながりやすいキャリアだから」32.9%という結果になった。格安スマホユーザーも「価格が安いから乗り換えたい」と回答した人が多く、メインブランドでの値下げが大きな魅力となっていることが分かる。
また、楽天モバイルユーザーは「電波がつながりやすいキャリアだから乗り換えたい」という回答が59.0%と高い結果となり、他のキャリアと比べて電波のつながりやすさを重視していることが分かった。
次に、SoftBankの新料金ブランド「SoftBank on LINE」への乗り換え意向を調査した。「SoftBank on LINE」への乗り換え意向は25.7%と3つの新料金プランの中では最も少ないものの、SoftBankユーザーは47.7%と約半数が新プランに乗り換えたいと回答した。SoftBankのサブブランドであるY!mobileユーザーの乗り換え意向は33.0%と、「ahamo」への乗り換え意向とほぼ同じという結果であった。また、LINEモバイルのユーザーの乗り換え意向は23.3%と3割を下回った。
「SoftBank on LINE」に乗り換えたい理由で最も多い回答はdocomo「ahamo」と同様、70.9%が「価格が安いから」だった。次いで、他キャリアからの乗り換え意向の理由としては「手続きが簡単そうだから」、格安スマホからの意向理由は「電波がつながりやすいキャリアだから」という答えが多かった。新料金プランの差別化は、手続きやつながりやすさにもあるといえる。
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