SBI証券は2月15日から、ビットコインへ投資できる新商品「ビットコインレバレッジトラッカー」の提供を始める。ビットコイン先物を元にした金融派生商品(デリバティブ)だ。
特徴は、株式などと同じ証券口座での取り扱いとなることだ。仮想通貨取引所が提供するビットコインFXのような暗号資産デリバティブや、暗号資産現物とは違い、金商法上の有価証券であり、FXや先物取引と同じ申告分離課税となる。ビットコインなど仮想通貨への投資は、雑所得として総合課税となっており、それが普及の1つの阻害要因となっていた。
新たに仮想通貨の取引所に口座を作ることなく、また従来商品と同様の税制の商品を用意することで、ビットコインに投資したい新たな利用者を取り込む狙いと見られる。
「ビットコインレバレッジトラッカー」の価格変動イメージ(eワラント証券)。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に上場している米ドル建ビットコイン先物を原資産とするリンク債
「ビットコインレバレッジトラッカー」は、eワラント証券が開発した商品。変動幅の約5倍の値動きが見込める商品と、約マイナス3倍の値動きが見込める商品の2つを提供する。
投資額は1万円程度から、またビットコイン先物を対象とするため、ハッキングや盗難のリスクもない。仮想通貨取引に対して、ハッキングへの不安を挙げる声は多く、商品設計でそこに対応した。
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