JT たばこ事業を再編 1000人規模の希望退職などを募集 国内外の拠点機能はジュネーブに統合へ九州工場も閉鎖(2/2 ページ)

» 2021年02月09日 18時00分 公開
[上間貴大ITmedia]
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たばこ事業全体で3000人規模の人員削減へ

 あわせて22年3月末に、社員1000人規模の希望退職募集などを実施すると発表。また、営業活動の補佐業務にあたるフィールドパートナー制度を廃止し、該当パートタイマー1600人規模の退職勧奨や、定年退職後に再雇用された契約社員などシニア社員150人規模の希望退職募集も行うという。グループ会社においても、JT九州工場などの廃止に伴ってグループ会社でも退職勧奨などを実施する予定で、たばこ事業に関わるグループ全体で約3000人の人員削減を図る。

 また同社は、21年下期の早い段階で高温加熱式たばこの新デバイスを市場に投入すると発表した。デバイスだけではなくたばこスティックも刷新し、従来の製品よりも吸いごたえを大幅に向上させるという。新製品は高温加熱式たばこ最大の市場である日本で発売後、海外市場に展開する方針だとしている。

JT 経営計画2021資料より

 同社が発表した2020年12月期の連結業績(国際会計基準)は、売上高にあたる売上収益が前年比3.8%減の2兆926億円、営業利益は同6.6%減の4691億円、当期利益は同10.9%減の3103億円であった。また国内たばこ事業では、同社が推計した国内の紙巻たばこ総需要1149億本(前年比8.2%減)のうち、紙巻たばこ販売数量は同9.0%減の687億本。加熱式たばこなどのRRP製品の販売数量は同21%増の39億本となった。

加熱式たばこへの投資を加速する(JT提供)
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