山手線沿線 中古マンションの価格相場が安い駅ランキング：リクルート住まいカンパニー調べ

[ITmedia]

　ニュースサイト「SUUMOジャーナル（スーモジャーナル）」を運営するリクルート住まいカンパニーは2月15日、「山手線沿線、中古マンション価格相場が安い駅ランキング 2021年版」の結果を発表した。

　今回は、中古マンションのうち、専有面積が20平米〜50平米未満の「シングル向け」と、専有面積50平米〜80平米未満の「カップル・ファミリー向け」の調査結果を公表。その結果、シングル向けは日暮里駅が価格相場2870万円で1位。カップル・ファミリー向けは西日暮里が同4880万円で1位となった。

シングル向けランキング（リクルート住まいカンパニー調べ）

　ランキング順位は多少入れ替わりつつも「シングル向け」と「カップル・ファミリー向け」に大きな違いはなかった。トップ4は両ランキング共に、JR山手線の北東部に位置する日暮里駅（シングル向け1位／カップル・ファミリー向け4位）、田端駅（同2位／2位）、鶯谷駅（同3位／2位）、西日暮里駅（同4位／1位）の4駅がランクインした。

カップル・ファミリー向けランキング（リクルート住まいカンパニー調べ）

　上位4駅の中で最も北側にある田端駅は南口と北口で様相が異なる。南口は駅舎も小さく、周囲には商店も見当たらない。一方で北口の駅舎は駅ビル「アトレヴィ田端」と一体になっていて、食料品店や雑貨店、カフェ、レストランなどが軒を連ねている。北口から線路をまたいだ駅の北東部には広大な車両基地があり、電車内から一見しただけだと住宅があまりないように感じる。しかし駅を出て歩くと高低差のある街には一戸建て住宅からマンションまで立ち並び、小学校や幼稚園、保育園も点在している。

JR田端駅北口

　また、田端駅にはJR京浜東北線も通っており、快速に乗ればJR山手線の停車駅である西日暮里駅〜鶯谷駅を飛ばして上野駅まで停まらずに到着する。同社は、上野駅から東京メトロ銀座線や日比谷線などに乗り換える際の利便性の高さを指摘する。

　調査は、SUUMOに掲載している山手線沿線の駅のうち、掲載物件が11件以上ある駅を対象に実施。駅徒歩15分圏内、物件価格相場3億円以下、築年数35年未満、敷地権利は所有権のみの物件を対象とした。物件相場は20年9月〜11月にSUUMOに掲載した中古マンション価格から中央値を算出した。