日本を変える「テレワーク」

「自遊空間」をサテライトオフィスに 勤務時間記録もできる新サービス開始テレワークの労務管理を支援

» 2021年02月16日 12時50分 公開
[ITmedia]

 複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間」を展開するランシステム(埼玉県狭山市)は2月16日、法人向けのサテライトオフィス提供サービス「R-Work」を3月に開始すると発表した。全国の自遊空間などをワークスペースとして提供し、従業員の勤務場所や勤務時間の記録も行う。セキュリティや労務管理などの面で安心感のあるテレワーク環境を提供する。

「自遊空間」を企業のサテライトオフィスとして提供するサービスを開始する(出典:ランシステムWebサイト)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響でテレワークを導入する企業が増え、シェアオフィスの需要が拡大している。一方、労務管理やセキュリティ対策の面で、社外での業務に課題を感じている企業も多い。そこで、ワークスペース用の施設を労務管理支援とともに提供する法人向けサービスを開始する。

 R-Workは、自遊空間や他の提携施設を契約企業のサテライトオフィスとして提供するサービス。防音やセキュリティ対策を行った個室を中心にワークスペースを提供する。施設には、キャップクラウド(東京都渋谷区)が開発した打刻ロケーションシステム「anyplace」を設置。施設にある端末とスマートフォンアプリを連動させて位置情報と入退室時間を記録し、その情報を契約企業に提供する。

 契約企業にとっては、従業員の労務管理がしやすくなるほか、法人契約となるため、社内での経費精算業務も発生しない。

 利用可能な施設は自遊空間129店舗。今後、複合カフェやカラオケボックス、コワーキングスペース、ホテルなど、提携施設を拡大していくという。提携施設に対しては、利用時間に応じた施設利用料金をランシステムが支払う。

「R-Work」のサービスの仕組み(出典:ニュースリリース)

 利用プランは、同時に利用できる人数に応じてライセンス契約を結ぶ「定額プラン」と、少人数のトライアル向けの「完全従量プラン」を用意する。定額プランの料金は、1ライセンス当たり月4万円(税別、以下同)。5ライセンス以上契約すると1ライセンス当たり3万5000円、10ライセンス以上では3万円となる。完全従量プランは1時間400円。

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