熊本県は、県のマスコットキャラクター「くまモン」を利用した商品の2020年の売上高が1698億円に上ったと発表した。前年比で119億円の増加となり、9年連続で過去最高を更新。11年からの売上高累計は9891億円となった。
内訳は国内が前年比8%増の1634億円、海外が1%減の64億円となった。海外では新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウンや渡航制限、イベントの中止などが影響し特に上半期の落ち込みが大きかった。
国内外でグッズなどの売り上げは減少。その一方で野菜や畜産物、調味料などの食品関連、マスクやフェースガードといった商品の需要が高まり、全体の売り上げが前年比で1.07倍増加した。
熊本県は、くまモンのイラストについて「県や県産品のPRにつながる」場合に限り、許可を受ければ国内企業は無料で利用できるようにしている。18年からは海外企業にも有料で解禁。利用許諾などの申請窓口をADKエモーションズが担当している。
20年3月にデビュー10周年を迎えたくまモン。熊本県の担当者は長く愛される理由として「どんな人をも笑顔にする、そんな魅力があると思います」とコメント。「熊本を元気にしてくれる存在として、今後も活躍してほしい」としている。
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