これまで同店では、ピーク時には4人の従業員で調理や接客にあたっていたという。駅そばロボットを導入することで、1時間で150杯、従業員約1人分以上の作業量を代替でき、アイドルタイムは1人のスタッフで営業することが可能になるという。また、人によってばらつきが出てしまう「ゆで時間」を均一化でき、品質の安定化にもつながるとしている。
駅そばロボットの本格導入を海浜幕張店としたことにも理由があると話す。同店が入居する「ペリエ海浜幕張」は、JR京葉線の海浜幕張駅に隣接するショッピングセンターで、JR東日本の子会社、千葉ステーションビル(千葉市)が運営している。同社は20年12月から駅の運営をJR東日本から受託し「ペリエステーション」と称して一体で運営している。
同社の弭間俊則社長は「駅の近くには幕張メッセがあり、多くの人が訪れる。立地特性を考慮した上で、駅そばロボットの導入は駅全体の魅力向上にもつながる」と経緯を話す。
ゆで時間を調整する必要があることから、現在はそば以外の調理を同時に行うことは出来ないという。コネクテッドロボティクスでは、今後も改良を重ね、そばの盛り付けやトッピングの投入までを完全に自動化できるシステムの開発も進めたいとしている。
人手不足の解消や、コロナ禍で非接触のニーズが高まる中、このような調理ロボットの必要性は高まってきている。JR東日本スタートアップでは、26年までにJR東日本フーズが運営する駅そば店舗30店での導入を目指すとしている。
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