JR東日本スタートアップは3月10日、「調理ロボットサービス」を開発するコネクテッドロボティクス(東京都小金井市)と協力し、「駅そばロボット」を「そばいちペリエ海浜幕張店」に導入した。その狙いは何なのだろうか。開店前の店舗の様子を取材した。
導入した駅そばロボットは、自動券売機からの注文を認識して、そばの投入からゆで、締めという調理工程を2本のアームを使って行う。まず、1本目のアームが1食分にまとめられた生麺をザルへ投入。2本目のアームがザルを持ちあげて、麺のゆでや洗い、締めといった工程を担当する。
ロボットは無駄のない動きで黙々と作業を続け、一連の作業が終わるとブザーを鳴らして知らせてくれる。そこからは人が麺をどんぶりに移し、盛り付けたら完成だ。麺の数はタッチパネルで設定することも可能で、店の混雑状況によってはロボットに麺をゆで続けてもらうことも出来るという。
2020年には「そばいちnonowa 東小金井店」で実証実験を行った。当時はアームが1本だったため、注文が入るたびに人がザルに麺を投入する必要があった。今回導入したロボットではアームを2本に増やすことで人が介入する機会を減らし、生産能力を3倍以上高めた。
導入した経緯について、そばいちを運営するJR東日本フーズの日野正夫社長は「人手不足の解消と安定したおいしさの確保、そして非接触のニーズに応えるため」と説明する。
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