SBI証券は3月22日、600万口座を達成したと発表した。引き続き、大手対面証券である野村證券の口座数を上回った。競合のネット証券である楽天証券が1年未満で100万口座増と急速に口座数を伸ばす中、トップを守った。
また、口座数だけでなく、預かり資産残高、株式売買代金においてもネット証券トップとなっている。2020年12月末時点で、預かり資産残高は前年同期から22.9%増加して17兆2000億円に、株式売買代金は前年同期(第3四半期累計)から69.6%増えて104兆6842億円と急速に増加した。
SBI証券は、19年から「ネオ証券化」を掲げ、オンラインでの取引手数料や投資家負担コストの無料化を推し進めてきた。20年10月には、国内株式の手数料無料範囲を1日100万円まで拡大し、信用取引の大口優遇の拡充なども進めている。手数料無料化の動きについては楽天証券が追随しているが、他証券会社は脱落しているところも多い。
またオンラインの総合証券として、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)との連携などを進めるとともに、地域金融機関との連携を進め、ホールセール業務の強化にも取り組んでいる。
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