ワークマンでは、東京ソラマチ店の出店を皮切りに、4月2日には大阪市の「なんばCITY」に関西1号店、16日には川崎駅前の「川崎ルフロン」、5月中旬に千住大橋駅前の「ポンテポルタ千住」へと#ワークマン女子の出店を加速させる。また今後10年間で作業着を扱わない#ワークマン女子を400店舗展開するという努力目標を打ち出している。
400店の出店について、営業企画部 兼 広報部 部長の林知幸氏は以前「既存店との差別化」と「店舗能力の限界」を理由に挙げていた。
これまでワークマンでは、最大で1億円の売り上げを前提にした店舗設計を行ってきた。そのため作業着を扱う既存店では駐車場の混雑が続き、品出しが追い付かないこともあった。その結果、同社のメインターゲットである土木建築関係者の需要に応えられなくなっていた。
そこで、店舗数を増やし来客数を分散。既存店の売り上げ増加を抑制して、プロ向け、一般客向け両方の需要に応えるという戦略を取った。つまり、メインターゲットの「職人」を守るため、作業着を扱わない店舗の出店を加速しているわけだ。
職人を大事にする戦略は、機能性の高い製品や価格設定にも生かされている。
4月から、店頭の値札やチラシなどで税込価格を表示する「総額表示」が義務化されるが、ワークマンでは従来より税込表示を採用している。プロ向けの製品を買いに来るお客は、目的の商品を買いに来るため店舗の滞在時間は短く、ある程度の金額感も把握している。税込表示とすることでスムーズに買い物ができ、細かいお釣りも発生しない。
同社は、駅チカの好立地である点などを踏まえて東京ソラマチ店初年度の売り上げを6億円と見込む。コロナ禍でも好調なワークマン。#ワークマン女子の出店をきっかけに、2月には東京ガールズコレクションへの参加を果たし、新たな客層の獲得にも力を入れる。
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