oricon MEは4月1日、仮想通貨取引所の現物取引における顧客満足度調査結果を発表した。それによると、取引のしやすさ、手数料の妥当性など全6項目のうち5項目でGMOコインがトップとなり、総合ランキング1位だった。2位にはbitFlyerが入った。
多くの評価項目でGMOコインがトップとなった(oricon ME調べ)
なかでも「キャンペーン」「情報提供の充実さ」「手数料の妥当性」の3項目については、2位との得点差が大きく、「消費者目線によるGMOコインの強みが浮かび上がった」(oricon ME)。
利用者からのコメントには「大手だから安心できて、分析ツールも充実している」(30代・男性)や、「通信関連の会社でもあるのでネットインフラの安定感やセキュリティに期待ができる」(20代・男性)といったグループブランドを評価する声が挙がった。
老舗で取引シェアの大きいbitFlyerの満足度も高かった。また新興のDMM Bitcoinも上位に入った(oricon ME調べ)
今回の調査は、暗号資産交換業者として金融庁に登録されており、取引所または販売所形式で現物取引サービスを提供している、そしてビットコインと日本円の取引に対応している全18業者を対象とした。過去1年以内に仮想通貨の現物取引を行った全国の1583人にアンケートを実施した。
oricon MEでは、「仮想通貨に関する比較記事やランキング等はアフィリエイト目的の情報が多いため、第三者機関による客観的なランキング発表に社会的意義があると考え、今回結果を発表した」としている。
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