仮想通貨取引所を営むbitFlyerは12月時点で預かり資産残高が2892億円を突破し、過去最大を記録したと発表した。バブル期の2017年12月の記録を更新した形だ。
bitFlyerの預かり資産残高の推移(bitFlyer)
仮想通貨取引所の預かり資産は、ビットコイン価格に連動する傾向が強い。17年12月に約230万円の値を付けたビットコインだが、その後価格が低迷。20年3月のコロナショックでは50万円を切っていた。その後、価格の上昇が続き、12月に入って200万円を突破。21年1月には425万円をつけるなど、大きく価格が上昇した。
ビットコイン推移の推移(bitFlyer)
同社の三根公博社長は「個人や投機が中心といわれてきた暗号資産市場に、実需を伴う動きが出てきたことは歓迎すべきこと。当社は預かり資産が過去最大を記録したが気を引き締めて、お客様の資産保全を始めとする管理を遂行していきたい」とコメントしている。
【訂正:1/28 11:50 タイトルにて預かり資産額が誤っておりました。お詫びし訂正いたします。】
- bitFlyerの預かり資産、17年バブル期に近づく 1618億円突破
bitFlyerは10月7日、8月時点の暗号資産預かり残高が1618億円を突破したと発表した。過去2年で最大となっており、2017年の暗号資産バブル期初期の額に匹敵する。
- “熱狂なき価格上昇”のビットコイン、いち早く“バブル超え”を果たせた理由
約3年前、ビットコインは“終わった”と思われていた。しかし、足下ではそんなビットコインバブルの最高値230万円台をさらに100万円以上も上回り、1BTC=382万円で推移している。しかし、今年のビットコイン相場では、17年末から18年初頭に見られたような熱狂がそこにはない。熱狂なき価格上昇により、ひっそりと高値を更新し続けている。
- ビットコイン価格を押し上げた機関投資家 日本の状況は?
2020年年末から年初にかけて、ビットコイン価格は200万円台から400万円超まで上昇し、過去最高値を付けた。これをけん引したといわれるのが、米国の上場企業や機関投資家による購入だ。では国内の上場企業や機関投資家の仮想通貨に対する動きはどうなのか。
- ビットコインなぜ上昇? これまでとの違いは企業の動き
ビットコインの価格が10月22日に130万円を超え、年初来高値となった。ビットコインは価値を計算する根拠がないため、本質的な価値がないともいわれ、価格変動の大きい資産として知られる。しかし、今回の上昇はこれまでとは違う要因かもしれない。
- 暗号資産取引は20代がメインへ bitFlyer利用者
国内の暗号資産(仮想通貨)取引所のトップシェアを持つbitFlyerが8月21日に発表した資料によると、暗号資産取引を行う年齢層の若年化が進んでいる。従来は、30〜40代男性による取引が多くを占めていたが、この7月の年齢比率は20代が34%を占めた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.