暗号資産取引所を営むbitFlyer(東京都港区)は10月7日、8月時点の暗号資産預かり残高が1618億円を突破したと発表した。過去2年で最大となっており、2017年の暗号資産バブル期初期の額に匹敵する。
bitFlyer預かり資産残高の推移(bitFlyer)
暗号資産取引所の預かり残高は、代表的な暗号資産であるビットコインの価格に連動する傾向がある。ビットコイン価格は17年12月に200万円を超えたが、その後急落。18年12月には40万円を切るまでに下落していた。19年末から徐々に上昇し、100万円を回復。直近では110万円前後で推移している。
bitFlyerは19年12月から、リップル、ベーシックアテンショントークン、ステラルーメン、ネムなど複数の新規通貨の取り扱いを開始し、それらも預かり資産の増加に貢献した。同社は、国内でビットコイン取引量トップとなっている。
仮想通貨の喪は明けたのか? テレビCM再開のbitFlyerに聞く
仮想通貨流出意見から2年半。金融庁の指導のもとに、各仮想通貨交換所は信頼回復のための対応を進めてきた。そしてこの5月、bitFlyerはついにテレビCMを再開した。6月には乃木坂46の齋藤飛鳥さんをイメージキャラクターに迎え、新たなテレビCMも放映開始。再びアクセルを踏み始めたかに見える。
暗号資産取引は20代がメインへ bitFlyer利用者
国内の暗号資産(仮想通貨)取引所のトップシェアを持つbitFlyerが8月21日に発表した資料によると、暗号資産取引を行う年齢層の若年化が進んでいる。従来は、30〜40代男性による取引が多くを占めていたが、この7月の年齢比率は20代が34%を占めた。
投資のきっかけは仮想通貨? なぜ若者はビットコインを買ってしまうのか
「投資のきっかけは仮想通貨のリップルを買ったことです」。金融庁は貯蓄から投資へのシフトを促し、各社が若年層向けの投資商品や金融教育を推進している。ところが、若者にとって投資の入り口になっているのは皮肉にも仮想通貨だ。
ビットコインはデジタル・ゴールドなのか? マネックス大槻氏に聞く
暗号資産(仮想通貨)の代表例であるビットコインは、しばしば「金」(ゴールド)と 比較される。金が埋蔵量に上限があるように、ビットコインはアルゴリズム的に採掘上限が定められている。さらに、価値を保証する発行体がないというのも、ビットコインと金の共通点だ。しかし、果たしてビットコインはデジタル版の「金」になり得るのか。マネックス証券のチーフアナリスト、大槻奈那氏に聞いた。
議決権行使にブロックチェーンを使う2つの理由 bitFlyerが株主総会で利用
オンラインでの会議は一般的になってきたが、意思決定のための投票の仕組みはまだ開発途上だ。bitFlyer Blockchainが開発したブロックチェーンを使った投票システムを使い、株主総会の議決権行使が実施された。
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