スタート時、販売していたラーメンはこちら(販売商品は予告なく変更する)。
自販機で扱う商品にしては、価格はちょっと高め。1000円札を出して、10円玉数枚が戻ってくるモノが多い。取材時も、歩行者がフラリと立ち寄って、ラーメンを購入していた。「店の味を再現しているので、『おいしい』と感じている人が多いのではないでしょうか」(丸山氏)
それにしても、なぜこのような自販機を設置したのか。同社のビジネスモデルはB2B。駅の立ち食いそばや社員食堂、大学などに卸しているわけだが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、売り上げは激減。「外食の売り上げは9割減」といったニュースが報じられるなか、同社の業績もあっという間に落ち込んだのだ。
このままではいけないということで、ECサイトを立ち上げる。それまでB2B一本足打法だったのに、一般消費者に向けて販売したところ、巣ごもり需要などもあって売れた。しかし、近所に住む人からは「配送料が高い」「会社で販売してよ」といった意見があって、月1回のペースで直売所を開始。ひっそりと始めたものの、同社の予想を超えて、毎回300〜400人ほどの客が訪れているという。
直売所をオープンするのは、特定日だけ。なんらかの事情で足を運べなかった人から「毎日開業してほしい」という声があって、自販機の設置を決めた。想定以上に売れているので、「今後は台数を増やす予定。設置場所はいろいろなところを試したい」(丸山氏)そうだ。
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