すぐに完売! 1枚焼きの「ホットサンドソロ」は、どうやって開発したのか週末に「へえ」な話(3/4 ページ)

» 2021年05月08日 09時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

“ホット”な人気は続きそう

 さて、商品は完成した。2019年10月に発売したわけだが、売れ行きはどうだったのだろうか。「まったくダメでした。月に数台しか売れないことも」(小川さん)。そんな状態が半年ほど続き、翌年4月、購入者がTwitterでホットサンドソロを紹介したところ、大量の「いいね」がついた。

発売してから半年ほど売れなかった

 その後、店頭でもECサイトでも注文が殺到し、400〜500台の在庫があっという間になくなってしまう。現在は数量限定で予約を受け付けているものの、すぐに完売してしまう状況で、この“ホット”な人気はしばらく続きそうだ。

 ところで、大阪出身の筆者として、気になることが一つある。全国的に食パンは「6枚切り」が主流だそうだが、関西は違う。厚めのパンを好む傾向があるのだ。敷島製パン「超熟」の売り上げを見ると、関東では「6枚切り」が57%を占めているが、関西では「5枚切り」が46%で最も多い。

多くの関西人は厚切りの食パンを好む

 Jタウンネットが実施した調査でも、興味深い結果が出ている。何枚切りのパンが好きですか? という質問に対し、「5枚切り」(28.7%)と「6枚切り」(26.3%)は拮抗しているが、筆者が気になったのは「4枚切り」である。なんと、19.4%もいるではないか。

何枚切りのパンが好きですか? という質問に対し……(出典:Jタウンネット)

 ホットサンドソロで「分厚い4枚切りのパン」を焼くことができるのかどうか聞いたところ、「新潟県民の多くは6枚切りを食べているはず。個人的に4枚切りを食べたことがなくて、商品はその厚さに対応できる設計になっていません」(小川さん)とのこと。

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