イノベーションコンサルティングを運営するINDEE Japan(東京都中央区)は、「イノベーターDNA診断」を受診した日本人約1500人のデータの分析を行い、結果を発表した。その中で、日本にイノベーター(革新者)は25%と多く存在しているが、業務を実行する組織内ではイノベーターが減少することが分かった。
「イノベーターDNA診断」は、イノベーションの能力評価手法で世界各国で用いられている。イノベーション(発見力)とエグゼキューション(実行力)を数値化し、イノベーションを起こす人をタイプ別に分類する。同社が日本語版を提供開始して以来、1500人以上の日本人が受診した。今回、分析結果を「イノベーティブな日本人、エグゼキューティブな日本企業」で発表した。
今回の分析で、日本のビジネスパーソンにイノベーターは約25%存在することが分かった。実行力が高いエグゼキューター(実行者)が26%と最も多いが、ほぼ同数存在した。
個人で受診した人をタイプ別にみると、発見力の高いイノベーターが32%と最も多く、発見力が高く一定の実行力も持つエグゼキュティブ・イノベーターが27%、両利きのデベロッパータイプも21%と多かった。
しかし、50人以上の組織で受診した人をみると、イノベーターは19%しかおらず、実行力が高いエグゼキューターが約4割と最も多い結果となった。
日本企業では、確立したビジネスモデルの遂行が重視され、日常業務を遂行するエグゼキュティブに偏ることが明らかになった。 組織がイノベーティブになるには、実行業務から離れ、解決すべき課題を発見するチカラが必要になる、と分析している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング