英国でメイキング・オブ ハリー・ポッターを運営するワーナー ブラザース スタジオツアーズとワーナー ブラザース ジャパン(東京都港区)は5月17日、「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐メイキング・オブ ハリー・ポッター」(以下、「スタジオツアー東京」)を正式に着工したと発表した。
スタジオツアー東京は、2020年8月に閉園した東京都練馬区の遊園地「としまえん」の跡地に建設している体験型の施設。英国の「スタジオツアーロンドン」に続く施設で、施設の広さは約3万平方メートル。2023年前半にオープン予定としている。
同施設には、映画の撮影スタジオ型の建物や家のセットなどを建設する。また、来場者や地域住民がくつろげる広場を正面入り口前に設ける予定だという。
屋内スペースでは、映画「ハリー・ポッター」や「ファンタスティック・ビースト」シリーズのシーンセットなどを設置し、“魔法ワールド”の世界観を表現。映画で使用した衣装や小道具なども展示し、映画撮影の舞台裏を体験できるようにする。
としまえんの跡地を中心とした一帯のエリアは、1957年に都市計画公園「練馬城址公園」として整備区域に指定。11年には東京都から、避難場所や防災拠点とするため、優先的に整備を進める「優先整備区域」に指定されている。
20年6月には公園の整備に向けて、都、区、西武鉄道などが覚書を締結。練馬区によると、練馬城址公園の段階的な整備のプロセスに合わせて、未開園部分に「スタジオツアー東京」が30年間運営される予定になっている。
ワーナー ブラザーズは「23年のオープニングに向けて大きな1歩を踏み出しました。練馬区、東京都庁と共に協力し合いながら、周辺環境に配慮して事業を進めてまいります。あわせてツアー産業の産出、雇用創出及び地域への誘致促進と同様に、落ち着いた地域の美しい緑地も守っていくことにも優先的に対応していきます」とコメントしている。
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