今回SmartHRが公表した資料の中でのキーとなるのが、ARRの推移を示したこのスライドだ。
足元のARRでは45億円まで伸張しており、新興市場マザースで上場を行うことが可能な水準であるARR10億円を超え、同様の規模感を持つSaaS企業ではHENNGEやプレイドと肩を並べている。
ARRの絶対額もさることながら、前年四半期ベースで100%を超える成長を見せている点が驚異的だ。現在のペースで成長を続ければ、2年以内にARR100億円の大台を突破する可能性が高く、過去の国内SaaS企業にはない圧倒的な成長であることが具体的な数値と共に明らかになった。
グローバルに成長を遂げるSaaS企業のキーワードとして「T2D3」という考えが用いられることがある。これは、ARR200万ドル(2億円)を突破後に、Triple、Triple、Double、Double、Double、つまり、5年間で72倍の成長ができれば理想的というコンセプトだ。
この成長ペースは、過去にSlackなどのグローバルSaaS企業が達成しているが、ドメスティックプロダクトであるSmartHRがこのような企業と伍してARRを伸ばしている点は、今までとは全く異なったスケールだ。
SmartHRがARR初公開 45億円で成長率は106% 人事労務SaaSの次の一手
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