SmartHRがARR初公開 45億円で成長率は106% 人事労務SaaSの次の一手(1/3 ページ)

» 2021年06月08日 17時05分 公開
[斎藤健二ITmedia]

 HRテックスタートアップのSmartHRは6月8日、事業戦略説明会を実施し、SaaS企業の実質的な売上高評価にあたるARRが45億円であることを明かした。前年同期から106.2%の伸びとなっている。

ARRは対前年で2倍の45億円に(SmartHR)

 この額は国内企業ではKARTEを提供するプレイド(ARR51億円)や、HENNGEのHENNGE On(42億円)に匹敵しており、さらにこの規模としては成長率は極めて高い。

 SaaS企業は、米国株式市場でのIPOの最低水準とされるARR100億円を意識することが多い。SmartHRは、設立からARR100億円までの経過年数のグラフを挙げ、世界的に名だたるSaaS企業と比較しても急成長であることをアピールした。現在は、カナダのショッピファイのARR成長ペースを上回っており、このままのペースが続けば2年程度でARR100億円に達するイメージだ。

 また、現在3万社以上が同社のサービスを利用しているが、99.6%が継続利用している。「月次MRRベースで解約率は0.4%を下回っている」と宮田昇始CEOは話し、UIUXに対する顧客満足度は高い状況にある。

海外の有名SaaSと比べても成長率の高さが光る(SmartHR)
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