コロナ禍で「コト」消費から「モノ」消費へ変化 結婚に関する「お金の使い方」(1/2 ページ)

» 2021年06月21日 09時50分 公開
[季原ゆうITmedia]

 ネクストレベル(横浜市)が運営する縁結び大学は「結婚にまつわるお金の使い方」について、新型コロナウイルス感染症によるパンデミック発生前の2019年以前と発生後の20年以降で比較調査を実施した。結果、消費傾向がイベントや行動などの「コト」消費から、長く使用する「モノ」消費へと変化していることが分かった。

コロナ禍でコト消費が減少し、モノ消費が増加

 結婚に関するもので一番多くお金を費やしたものは何かを尋ねたところ、「結婚式」「新婚旅行」「フォトウェディング」はいずれも20年以降減少した。特に結婚式は19年以前では48%と半数近くお金を費やしていたものの、20年以降はその割合が14.7ポイント減少した。また新婚旅行、フォトウェディングに関しても20年を境に半減し、移動制限や外出自粛要請が結婚にまつわる消費行動に大きく影響した。

 一方、「家具・家電・インテリア」「婚約指輪」「結婚指輪」に最もお金を費やした人は20年以降は増加した。結婚指輪は最も多く14.7ポイントの増加がみられ、一過性のイベントや行動ではなく、結婚生活で長く使用するアイテムに関して増加していることが分かった。

婚約指輪を購入する人が増加

 結婚式はしたか?(する予定か?)の質問では、「した(する予定)」が20年以降11ポイント減少し、「しなかった」が13.6ポイント増加した。コロナの影響により、「したい」と思う一方で「しない」を選択せざるを得ない状況だったことがうかがえるコメントが多く挙がった。

 婚約指輪の購入に関する質問では、「購入した(する予定)」が55.1%から60.0%へ4.9ポイント上昇。一方で、結婚指輪に関しては「購入した(する予定)」が94.9%から90.0%に4.9ポイント減少していた。

 新婚旅行は行ったかの質問では、19年以前は「行った(行く予定)」が73.5%だったが、20年以降は48.9%と24.6ポイント減少している。

新婚旅行に行った人は半数

 家具・家電を購入したかの設問では、一番お金をかけたものの割合については19年以前よりも20年以降のほうが増加傾向にあったものの、実際購入した人自体は20年以降4.9ポイントの減少がみられた。

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