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» 2021年06月27日 08時00分 公開

ホリエモンが「自分より“他人の可能性”」に投資する理由 自分の限界はたかが知れている堀江流・経営者に必要な『やりきる力』(2/4 ページ)

[堀江 貴文,ITmedia]

批判の声もあった

 寺田さんの才能を特別に買っていたわけではない。知り合いの中で、彼女以上に芝居がうまく、売れる芽のあるタレントさんは他に何人もいた。そんななか、寺田さんを支援しようと思ったのは、「なんとなく」だ。

 彼女はとにかく、人柄がよかった。話していてストレスを感じない地頭のよさも好印象だった。「将来この人は売れる。だから、恩を売ろう!」なんていう打算は、一切ない。勢いというか、そのときのノリに任せて、名もなき若手俳優である寺田さんをサポートしようと決めたわけだ。

 寺田さんをMCに起用して、おおむね僕の周辺では好評だったが、批判の声もあった。「何であんな嚙みまくる人にMCをさせているんだ?」とか、「もっと堀江さんに興味がある人を使ってほしい」とか、いろいろと言われた。

 しかし、全然気にしなかった。公式動画のMC起用は、寺田さんがやろうとしている芸能の仕事を少しでもサポートしようと始めたので、他の人が入る余地はない。そもそもMCとしてのクオリティーを求めるなら、最初から寺田さんに声を掛けていないだろう。

 最初は知識が足りなかったり、思考が古かったりと、“まだまだ”の部分が目立っていたが、寺田さんは彼女なりに数年間、勉強を積んできた。次第に芸能の仕事のオファーが増え、活動の幅が広がってきた。そして、ついには初のビジネス書『対峙力』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))を発表した。これがよくまとまっている本で、感心した。

 かつて仕事がなく苦しんでいた寺田さんが、自分の工夫でやれることをやりきり、作家デビューまで果たしたのだ。そこまで粘れる根性は、なかなかのものだ。支援してきた身としても、彼女の成長は喜ばしい。

対峙力』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))

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