#SHIFT

過去最高の84% 新入社員「就活は大変だった」背景に何が

» 2021年07月03日 17時30分 公開
[ITmedia]

 産業能率大学総合研究所は7月2日、「新入社員の会社生活調査」を実施し、その結果を発表した。この春就職した新社会人に、就職活動を振り返ってもらったところ「大変だった(かなり+思ったより)」と答えたのは84.0%、これまで過去最高だった就職氷河期の1995年度を超えて過去最高だった。

就職活動を振り返ると(出典:産業能率大学総合研究所)

 「大変だった」と答えた人が多かった背景に、「合同会社説明会などの中止や延期が相次いだ」(54.9%)や「就職活動をする他の学生の動向が分かりにくかった」(50.7%)など、コロナ禍の影響がうかがえた。採用面接をオンラインで実施することについては、64.4%が「対面のほうがやりやすい」と回答。一方、「オンラインのほうがやりやすい」と答えたのは17.6%にとどまった。

コロナ禍による就職活動への影響(出典:産業能率大学総合研究所)
採用面接をオンラインで実施することについて(出典:産業能率大学総合研究所)

 将来のキャリアについて尋ねると、「役職には就かず、担当業務のエキスパートとして成果を上げる」が前年度から17ポイント増えて54.2%、「管理職として部下を動かし、部門の業績向上の指揮を執る」 (36.6%)を大きく上回って過去最高に。また、最終的に目標とする役職・地位についても、「地位には関心がない」(50.7%)が2005年度(51.3%)以来16年ぶりに半数を超えた。

将来のキャリアについて(出典:産業能率大学総合研究所)
目標とする役職・ 地位(出典:産業能率大学総合研究所)

 書面による調査で、この春就職した男女144人が回答した。調査期間は3月29日〜4月9日まで。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.