SBI証券がさらに手数料の削減に乗り出す。7月19日から、1日定額手数料のアクティブプランのさらなる値下げと、返済期限が当日となる「日計り信用」の買方金利、貸株料を値下げする。
1日あたりの約定代金合計によって手数料が変わるアクティブプランでは、1日100万までの手数料無料を業界に先駆けて実施していた。今回、100万円を超える場合にかかる手数料を引き下げる。例えば、1日に1000万円分の現物取引をした場合、従来は5238円かかっていた手数料が、4051円となる。
現物と信用取引の両方で、1日あたり100万円を超えたときの手数料を値下げする
また返済期限が当日となる「日計り信用」において、従来は1回あたりの約定代金が100万円を超えた場合、買方金利および貸株料を無料としていた。今回その金額を50万円に引き下げる。
楽天証券や松井証券も返済期限が当日となる同様のプランを設けているが、金利と貸株料が無料となるのは100万円以上で共通していた。
買方金利と貸株料が0%となるのはこれまで100万円以上だったが、50万円に引き下げる
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SBI証券は3月22日、600万口座を達成したと発表した。これは、大手対面証券である野村證券の口座数を上回っている。競合のネット証券である楽天証券が1年未満で100万口座増と急速に口座数を伸ばす中、トップを守った。
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大手5社と呼ばれるネット証券の中で、SBI証券と楽天証券が他を引き離して2強になってきている。2021年3月期の各社の決算を見ると、SBI証券と楽天証券が、預かり資産残高を大きく伸ばした一方で、マネックス、松井、auカブコムの各ネット証券の伸びは小幅だ。
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