各国での承認も異例のスピードだった。米国では緊急許可制度により、EUでは条件付き販売承認制度により、それぞれ3週間程度の審査期間だった(ファイザー製の場合)。それだけ各国の政府が待ち焦がれていたからだ。しかしここでも目こぼしや手続き洩れは有り得ない。各国での報道機関はもちろん政府批判派が大いにウォッチしているからだ(だから中露のワクチンに関してはこの部分は信用に値しないという論は理解できる)。
ワクチンの効果を疑う人たちに対しては、各社の臨床試験結果だけでなく、各地での接種結果が第三者機関も交えて既に客観的に実証されていることを伝えたい。一番分かりやすいのが、ファイザー製ワクチンを使用して世界でも突出した接種率を達成しているイスラエルにおける研究結果だ。実際の感染予防効果および発症予防効果が、性別、年齢、基礎疾患の有無でそれぞれ報告されているが、従来のワクチンに比べ圧倒的に高い効果を上げていることに驚く。つまりこれらのワクチンの効果を疑う根拠は既に崩壊しているのだ。
さて、残りの理由の大半は「面倒」だとか「注射が嫌い」「体内に異物を入れたくない」という理由を主なものとして挙げているが、基本的に「自分は感染しないと思う」または「感染しても自分は軽く済むと思う」という根拠のない妙な自信がその根本にあっての話のようだ。
しかし若者が軽症で済むことが多いというのはあくまで確率論に過ぎず、個人差が大きい。しかも実際に症状が出てしまえば年齢に関係なく、軽症や無症状であっても後遺症が長期間続く可能性があることも分かっている。そうしたリスクも考えれば、ワクチンを打って安心できるほうがずっと賢明だ。
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