Google、pring買収公表 日本の金融市場に足がかり

» 2021年07月13日 15時20分 公開
[ITmedia]

 Googleによる決済サービススタートアップpring(東京都港区)の買収が正式に公表された。pring株式の45.3%を保有するメタップスが明らかにした。

メタップスの適時開示

 メタップスは保有株を49億2100万円でGoogleに譲渡する。Googleは、他の株主であるみずほFG、みずぼ銀行などからpringの全株式を取得するとしており、買収金額は合計で108億円あまりとなる模様だ。譲渡は、7月下旬から8月下旬を予定している。

 2017年5月創業のpringは、資本金7億3000万円、純資産は7億700万円。個人および法人間での送金サービスを手掛け、数十万人規模の利用者を持つ。Googleは、資金移動業の登録とシステムを持つpringを取り込むことで、国内での送金サービスに本格参入するとみられる。

 メタップスは、21年7-9月期の連結業績において、関係会社株式売却益として34億500万円、また個別業績において、関係会社株式売却益として特別利益48億200万円の計上を見込む。

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