東宝が7月13日に発表した2022年2月期第1四半期(21年3〜5月)連結業績は、純利益が前年同期比約30倍の66億円だった。売上高に相当する営業収入は75.1%増の578億円、営業利益は約3.8倍の105億円。「シン・エヴァンゲリオン劇場版」などがヒット。コロナ禍で全面休業となった前期からの反動もあって、大幅増益となった。
主力の映画部門は、営業収入は2.5倍の376億円、営業利益が60億円(前年同期は5億円の赤字)だった。
前期から公開延期となっていた「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(興行収入96.3億円、6月末時点)、「名探偵コナン緋色の弾丸」(同71.9億円)がヒット。東京、関西圏の映画館で臨時休業の影響はあったが、全面休業だった前年同期から大きく回復した。
ただ、3度目の緊急事態宣言以降、公開作品の延期や東京、大阪などで休館があり、「厳しい状況」(同社)という。
22年2月期通期の業績予想は、営業収入が前期比11.5%増の2140億円、営業利益が同42.6%増の320億円、純利益が同39.6%増の205億円を見込む。
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