東宝の21年3〜5月期、純利益30倍 「シン・エヴァ」ヒット、全面休業だった前年同期から回復コナンもヒット

» 2021年07月14日 09時30分 公開
[ITmedia]

 東宝が7月13日に発表した2022年2月期第1四半期(21年3〜5月)連結業績は、純利益が前年同期比約30倍の66億円だった。売上高に相当する営業収入は75.1%増の578億円、営業利益は約3.8倍の105億円。「シン・エヴァンゲリオン劇場版」などがヒット。コロナ禍で全面休業となった前期からの反動もあって、大幅増益となった。

photo 「シン・エヴァンゲリオン劇場版」がヒット。同作は3月8日に公開され、7月12日に興行収入100億円を超えた(C)カラー

 主力の映画部門は、営業収入は2.5倍の376億円、営業利益が60億円(前年同期は5億円の赤字)だった。

 前期から公開延期となっていた「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(興行収入96.3億円、6月末時点)、「名探偵コナン緋色の弾丸」(同71.9億円)がヒット。東京、関西圏の映画館で臨時休業の影響はあったが、全面休業だった前年同期から大きく回復した。

 ただ、3度目の緊急事態宣言以降、公開作品の延期や東京、大阪などで休館があり、「厳しい状況」(同社)という。

 22年2月期通期の業績予想は、営業収入が前期比11.5%増の2140億円、営業利益が同42.6%増の320億円、純利益が同39.6%増の205億円を見込む。

photo 東宝の純利益の推移=同社Webサイトより

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.