ティッシュペーパー「エリエール」の製造元として知られる大王製紙は、7月15日に紙製のハンガーやマドラー、フックの販売を開始する。飲食店や小売店の脱プラ需要を獲得するのが狙いだ。
同社はプラスチックの代替として高密度厚紙「エリプラペーパー」や、エリプラペーパーに耐水性、耐油性を付与した「エリプラ+(プラス)」などを販売し、ナイフやハンガーなどの素材として採用されてきた。
今回、オリジナル商品「エリプラ プレミアム シリーズ」としてエリプラペーパーやエリプラ+を使用した、紙製のマドラー、フック、ミニハンガーの3種類を販売する。毎月の生産量は、マドラー50万本、フック83万個、ミニハンガー13万本を予定する。生産は、グループ会社の大日製紙(静岡県富士市)が担う。
マドラーはカフェやファミリーレストラン、ミニハンガーとフックはアパレル店を対象に提案を進める。ハンガーをあえてミニサイズにした理由について同社は「まずは小さいサイズを試験的に販売し、ニーズが確認できたら標準サイズやクリーニング店で使用するような大きめのサイズの生産も検討したい」と回答した。
政府は22年までに、プラスチックごみの削減やリサイクル促進を強化するための新法「プラスチック資源循環促進法」の施行を目指している。施行されれば、スプーンやフォークなどを無料で配っているコンビニや飲食店などに対し、有料化や代替素材への切り替えが義務付けられる。
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