三菱地所、東京駅前常盤橋の「TOKYO TORCH」を本格始動 竣工した「常盤橋タワー」の特徴は?(1/2 ページ)

» 2021年07月19日 17時59分 公開
[秋月かほITmedia]

 三菱地所が東京駅日本橋口前で進めている東京駅前常盤橋プロジェクト「TOKYO TORCH」が本格始動し、プロジェクト第一弾の「常盤橋タワー」が6月30日に竣工した。街区中央に位置する大規模広場「TOKYO TORCH Park」は7月21日にグランドオープン、商業ゾーン「TOKYO TORCH Terrace」は7月21日から順次開業する。

 「TOKYO TORCH」はビルの高さや延べ床面積など、初物尽くしの超高層ビル「Torch Tower」に加えて、このビルの低層部に巻き付くようなデザインの全長2キロの空中散歩道は世界に例を見ない斬新な設計だ。完成すれば東京の新名所になるのは間違いない。

常盤橋タワー全景 常盤橋タワー全景(以下リリースより)

常盤橋タワーの全体像は?

 常盤橋タワーは地上38階、高さ212メートルと竣工時点において、東京駅周辺で最も高いオフィスタワーとなっており、すでに9割の入居テナントが決定している。JR東京駅から徒歩1分の立地で、2022年1月には東京メトロ東西線「大手町駅」コンコースとも直結する予定だ。

エントランスロビー エントランスロビー
オフィスロビー オフィスロビー

 オフィスフロアのうち3階カフェテリアラウンジ「MY Shokudo」、8階オフィスサポートフロアの2フロアは就業者向けの共用空間として整備。就業者の健康をサポートしながらコミュニケーションを促進し、ビジネスにも利用できるカフェテリアや就業者専用ラウンジ、コンファレンスルームなどをそろえる。

「MY Shokudo」Diningゾーン 「MY Shokudo」Diningゾーン
就業者専用ラウンジ 就業者専用ラウンジ

 また就業者向けに食の体感型プログラムやネイル×メディテーション、ヨガ×メディテーションなどのワークショップやプログラムを提供し、チーム力を高める機会や心身ともに健康になれるコンテンツを展開していく。

「MY Shokudo」Diningゾーン 食の体験型プログラムのイメージ
就業者専用ラウンジ マインドリッチプログラムのイメージ

 さらに、デザインと技術にこだわったプロダクトやサービスを制作するフェンリル(大阪市)と共同開発した就業者専用アプリ「TOKYO TORCH App for 常盤橋タワー」を導入し、「スマートフォン・手かざしによる非接触セキュリティ認証」「3階MY Shokudoにおける席予約、注文、決済」「8階コンファレンスルームの予約、決済」などの機能を実装する。

 「警備・清掃・配送(「配送」のみ実装に向け検討中)」分野においてはロボットを実装し、施設管理の高度化に加え、カフェデリバリーなどの就業者サービスも実現する。

スマートフォン認証のイメージ スマートフォン認証のイメージ
警備ロボット 警備ロボット

 またTOTOと協業し、3階MY Shokudoエリア内に各動作が個室内完結できる「誰もが使いやすく、リフレッシュできるトイレ」“nagomuma restroom(ナゴムマ レストルーム)”を設置する。空き状況表示サービスやIoTを用いた設備機器の効率的な管理ができるオフィストイレとして運用し、Torch Towerへの実装を目指す。

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