日本を変える「テレワーク」
コラム
» 2021年07月20日 09時00分 公開

サテライトオフィス選び、6つのポイント メリット・デメリットまとめ助成金・補助金の一覧も(2/5 ページ)

[企業実務]

サテライトオフィス導入のメリットとは

  • 【1】通勤時間を短縮しつつ作業環境の整った場所で仕事ができる

 サテライトオフィスの最大のメリットは「通勤時間を短縮しつつ作業環境の整った場所で仕事ができること」です。

 在宅勤務には、「仕事に適した机や椅子がない」「プリンタなどの必要機器がない」「自宅に仕事をするスペースを確保できない」「自宅のインターネット環境が不安定」などの課題があり、従業員の居住環境に左右されます(図表2)。

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 サテライトオフィスには、机、椅子、通信回線、プリンタなど仕事をするための環境が整っており、これらの課題が解消できます。

 また、最も多く課題として挙がった「運動不足」についても、在宅勤務と異なり、サテライトオフィスへの出勤が必要なため、運動の機会も増えます。

  • 【2】サービス提供地域の拡大

 さらに、共同利用型の場合、シェアオフィス等によっては登記できたり、住所利用が可能な企業があります。この場合、支店としてHP上に掲載でき、サービス提供地域の拡大にもつながります。

  • 【3】オフィスコストの削減

 従業員のオフィス出社率が減少しても業績や生産性に変化のない企業の場合は、思い切ってオフィスを閉鎖し、シェアオフィス等に本社機能を移動することも可能です。大人数向けの会議室のあるシェアオフィスを利用すれば、リアル会議が必要なときのみ会議室を予約して、打ち合わせをすることも可能です。これにより賃料を95%削減した企業もあります。

  • 【4】社外コミュニケーションの活性化

 共同利用型の場合、他の企業の従業員が出入りするため、他社との交流によるイノベーションが実現できるメリットもあります。

  • 【5】生産性の向上

 自宅に作業スペースのない従業員を対象に自宅近くにサテライトオフィスを設ける、または営業職向けに取引先間の移動途中に立ち寄れるサテライトオフィスを設けることは、業務効率化や顧客訪問件数の増加にも効果があります。

  • 【6】働く場所の選択肢が広がる

 当然ですが、サテライトオフィスを設ければ、従業員の働く場所の選択肢が広がります。テレワークの最大のメリットはここにあるともいえるでしょう。

 アイウェアブランド「JINS」が人間の集中力は場所によってどう変化するのか検証した実験結果があります(図表3)。実験対象は、3人(Aさん、Bさん、Cさん)、自分のオフィス、ワーキングスペース、図書館、にぎやかなカフェ、静かなカフェ、公園の6つの異なる場所で仕事中の集中力がどう変化するかを検証しました。

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 この実験により、人により集中できる場所は異なることが分かります。テレワーク制度を認めることは、オフィスのほか、自宅、サテライトオフィス、カフェなどと、従業員の働く場所の選択肢を広げ、プレゼン資料の作成は「サテライトオフィス」、クライアントとの打ち合わせは「自宅」などと各々の従業員が業務に適した場所を選択することが可能となり、各業務の集中力が高まり、業務効率の向上につながるのです。

 3人の平均を見ると、最も集中できない場所が「自分のオフィス」という結果となっています。総務省統計局の調査によると通勤にかける時間は全国平均で1日1時間19分。時間をかけて通勤し、集中できない環境で業務を行うことは、心身の疲労にもつながり非常にもったいないことです。

サテライトオフィス導入のデメリットとは

 サテライトオフィスの導入には、次のようなデメリットがあります。

  • 【1】情報漏えいリスクが高まる

 共同利用型のサテライトオフィスが提供するインターネット通信を利用する場合には、セキュリティリスクが伴うため、業務内容によっては、利用を控えたほうがよい場合もあります。

  • 【2】コロナ感染リスクが高まる

 共同利用型の場合、複数の企業や個人が入居しているため、コロナ禍においては、感染リスクが高まります。

 そのため、共同利用型の場合には、シェアオフィス選びと運用ルールづくりがカギになります。

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