ライオン、ガリガリ君とコラボした「こどもハミガキ」発売 狙いは?ソーダとコーラ(2/2 ページ)

» 2021年08月05日 10時00分 公開
[上間貴大ITmedia]
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6割以上が子どもの歯みがき習慣づけに苦戦

 しかし、年間4億本も売れているガリガリ君だけに、消費者の“舌”は厳しい。担当者も味の再現に苦労したと振り返る。「ハミガキの本来の機能である“磨いたあとのすっきり感”を出しつつ、アイスの味に近づけられるようにこだわりました」(ライオン担当者)

 ハミガキ自体の見た目も、通常の「白練り」とは異なり、アイスの外観を再現。また“ガリガリ”という触感をイメージさせる感触を持たせるなど、細部にまでこだわった。

 同社が20年に実施した調査によると、6割以上が子どもの自発的な歯みがきを重要と考える反面、習慣づけに苦戦している。別の調査では、3〜6歳の子どもの68%が自発的な歯みがき習慣が未定着という結果もある。

ガリガリ君 6割以上が自発的な歯みがきの習慣づけに苦戦(出典:ライオン「子どもの教育・歯育に関する実態調査」)

 ライオンではガリガリ君とのコラボ商品のほかに、ハブラシとアプリを連動させ、手の動きや磨き残しをアプリに表示させるアプリ連動型IoTハブラシ「クリニカKid's はみがきのおけいこ」や、歯みがきソングなどを展開。子どもの歯みがきに悩みがある層への訴求を行っている。

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