無料でマンガを読めるアプリやサービスの利用が拡大している一方で、コロナ禍による広告指標の悪化から、広告単価は下落した。また、海賊版サイトの影響もあり、一部のマンガアプリは大きな影響を受けている。20年度のマンガアプリの広告市場は、19年から伸び率は低下し、50億円増加の260億円となった。21年度は280億円程度と予測する。
モバイル(スマートフォン・タブレット)ユーザーに対して、電子書籍の利用率を調査した。有料の電子書籍利用率は20.5%で、19年から0.5ポイント増加した。無料の電子書籍のみを利用している人は、横ばいの24.8%だった。
有料電子書籍の利用率は、20代男性が29.5%、30代男性が28.5%、30代女性が25.5%。男女とも20〜30代の利用率が高かった。無料の電子書籍のみの利用率が最も高かったのは10代女性の37.6%で、10代男性の30.9%、20代女性の29.7%と続いた。
性年代別の利用率を19年度と比較すると、利用率が増加したのは男女ともに20〜40代であり、10代や50代以上の利用率は横ばいか減少した。
電子書籍を利用していると回答した人に、利用している電子書籍サービスやアプリを聞いたところ、1位は「LINEマンガ」(27.8%)、2位は「Kindleストア」(26.2%)、3位は「ピッコマ」(23.8%)、4位は「少年ジャンプ+」(15.9%)、5位は「楽天Kobo電子書籍ストア」(11.8%)と続いた。上位はストア型のサービスとメディア型のマンガアプリが混在する結果となった。
電子書籍の利用率調査は、モニターを対象にスマホのアプリ上で実施した。電子書籍の利用実態調査は、利用率調査のモニターの中で電子書籍を利用していると回答した人を対象にインターネット上で実施した。電子書籍の利用率調査は、21年6月15〜21日に実施し、有効回答数8559人。利用実態調査は、21年6月23〜29日に実施し、有効回答数3575人。
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