む、む、蒸れる――。「さ、会社に行こう」と準備が整ったにもかかわらず、このように感じる人も多いのではないだろうか。
バッグを企画・販売しているFUMIKODAが18歳以上の男女に、ビジネスシーンでどのようなバッグをよく使うのか聞いたところ、3位に「リュック」(25.5%)がランクイン。いま使っているリュックで不満を感じていることを尋ねると、「背中が汗ばむ」(31.4%)と答えた人が3割もいたのだ。
「リュックを背負っていて、背中が蒸れる、汗ばむ」といった悩みを抱えている人が多いようだが、メーカー側も指をくわえて黙っているわけではない。筆者が気になっているのは、バッグメーカーのエース(東京都渋谷区)が6月に発売した「ラパックエアV2」(2万4200円〜)だ。
同商品には初代モデル「ラパックエアV」があって、それと比べると発売1カ月の売り上げ(販売ベース)は、約150%と好調な滑り出しを見せている。初代が発売されたのは、2年前の19年。消費者から「リュックを背負っていると、汗ばんで、汗ばんで。どうにかできないか」といった声を受けて、“涼しさ”を感じられる商品を仕上げたにもかかわらず、なぜ2代目のほうが支持されているのだろうか。
初代が抱えていた“課題”を、2代目はうまく解決したからではないだろうか――。このような仮説を立てて、同社を取材したところ、2つのキーワードが浮かんできた。それは「重さ」と「出し入れ」である。
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