ヤフオク!とPayPayフリマの商品を“宅配ロッカー”から配送 ヤフー、ヤマトなどが連携22年1月から

» 2021年08月27日 08時55分 公開
[秋月かほITmedia]

 ヤフーとフルタイムシステム(東京都千代田区)、ヤマト運輸の3社は、ヤフーが提供するネットオークションサービス「ヤフオク!」およびフリマアプリ「PayPayフリマ」の商品を、フルタイムシステムが設置した「フルタイムロッカー(宅配ロッカー)」から非対面で発送できるサービスを開始する。「新しい生活様式」における非対面配送の連携を強化し、さらなる利便性向上に貢献するとしている。

マンション内に設置されたフルタイムロッカー マンション内に設置されたフルタイムロッカー

 これまでもヤフーとヤマト運輸は連携し、2016年にはヤフオク!、PayPayフリマ向けの匿名配送サービス「ヤフネコ!パック」を提供、18年にはオープン型宅配便ロッカーPUDOステーションからの非対面発送に対応してきた。

 さらに20年にはポスト投函型の配送サービス「ネコポス」の送料を値下げした他、ヤマト運輸のEC事業者向け配送商品「EAZY」の導入によって置き配を含めた多様な受け取り方を可能にするなど、利用者の利便性向上に向けた取り組みを行ってきた。

 本サービスに対応するフルタイムロッカーが設置されたマンションに居住するユーザーは、ヤフオク!、PayPayフリマの商品の発送方法で「宅配ロッカー」を選択すると、自宅マンション内のフルタイムロッカーに商品を入れるだけで、ヤマト運輸が商品を集荷し非対面で発送手配が完了する。

ヤフオク フルタイムロッカー使用方法

 3社はサービスに対応するロッカーの設置を順次進め、23年3月までに全国3000棟のマンションでの導入を目指す。サービスの開始予定は22年1月で、対象となるロッカーはフルタイムシステムのカスタマーサイトにて確認可能となる予定だ。

フルタイムロッカーについて

「フルタイムロッカー」は無人で荷物の受け渡しができる、コンピュータ制御式のロッカー。視認性の高いタッチパネルが採用され、専用ICカード・ICキーをかざすだけで荷物の受け取りができる。さらにロッカーに荷物が届くと着荷のお知らせメールが届く、いつだれが使ったかの履歴が残るなど、管理にも負担がかからない点も特徴だ。

フルタイムロッカー使用例 フルタイムロッカー使用例

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