いずれの商品も、「速報」として動画で経過を報告する、動画のコメントを通じて得たフィードバックを次の開発に生かすなど、細やかなケアをすることで商品が売れ続ける状態が保ちやすくなるという。また、時間が経過してもストックとして動画は公開され続けるため、それを見て購入する事例も少なくないそうだ。
「特にヒカルさんは、コメントを細かくチェックしていて、私たちに意見として伝えてくれます。それをもとに商品をバージョンアップしたり、新製品に生かしたりしています。弊社のビジネスモデルとして、売れれば売れるほどユーチューバーにもロイヤリティが入るので、本人もモチベーションを保ちやすいのではと思います」
ジョイフルやオンデーズの事例に限らず、成功するタイアップ企画の共通点として、青木氏は、「共感を呼ぶストーリー」と「高品質の商品」の2点を強調した。
「ヒカルさんをはじめ、登録者数100万人以上のユーチューバーは十分な影響力があります。しかし、商品が爆発的に売れるのは、『応援したい』と思わせるストーリーと『欲しい』と思わせる商品の魅力が融合してこそ。ベースに企業の思いがなければストーリーは生まれないし、商品に企業努力が見えなければ数字にはつながりません。ユーチューバーの影響力だけに頼って、魅力が低い商品を売ろうとすれば、低評価のコメントや投稿があふれるなど、ネガティブな拡散になりかねません」
影響力のあるユーチューバーは、起爆剤としての効果はバツグンだ。その一方で、商品開発にはこれまで以上のクオリティが求められるというシビアさがうかがえた。
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