与信管理サービスを提供するリスクモンスター(東京都中央区)が、企業のネットキャッシュを比較する「金持ち企業ランキング」を発表した。前回調査で初めて1位を獲得した任天堂が今年も1位となり、2年連続の首位となった。
20年4月期決算以降の最新決算に基づき、企業の現預金から借入金などの有利子負債を差し引いた手元資金を示すネットキャッシュを比較した。また今回から、日本会計基準の企業に加えて国際財務報告基準採用企業を集計対象に追加した。そのため、今回新たにランクインした企業があった。
1位の任天堂は1兆1852億円で、前回より約3000億円も増加した。現預金保有量ではランキング12位となる多くのキャッシュを保有しながら、有利子負債が0円であることがランキングトップの要因となった。
2位は信越化学工業で8391億円、3位は初のランクインとなるファーストリテイリングで6235億円だった。4位以降は、SMC(6185億円)、SUBARU(5734億円)、三菱電機(5185億円)、セコム(4507億円)と続いた。
前回と比較して順位を上げた企業として、好調な業績を背景に営業キャッシュフローを確保し現預金を蓄積してネットキャッシュを増やしたスズキ(前回47位→19位)と、村田製作所(前回ランク外→20位)が挙げられた。一方、コロナ禍で大きな影響を受けたオリエンタルランド(前回20位)は598位、日本航空(前回29位)は2965位と大きく順位を下げた。
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