なぜデサントはカスタムして“着続けられる”ウェアをつくったのか3分インタビュー(1/3 ページ)

» 2021年09月02日 08時00分 公開
[上間貴大ITmedia]

3分インタビュー:

 「SNSで話題のあの商品はどうやって開発したの?」「なぜこの会社はこんな取り組みを進めているの?」ちょっと気になっていた企業の“なぜ”をコンパクトに紹介します。

 サービスや製品に込めた思いや苦労話など、担当者にしか分からない「裏側」を徹底取材。仕事が忙しくて、じっくりと情報を得ることができない人でも読めるよう、できるだけ簡潔にまとめています。テレワーク中の息抜きや移動時間、就寝前に「3分インタビュー」でサクッと情報収集!

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 連日暑い日が続いているが、アパレル業界では既に秋冬商品の販売が始まっている。スポーツブランドの「デサント(DESCENTE)」を展開するデサントが、1着をカスタムして着続けられる新プロジェクト「DESCENTE CONNECT」を発表した。第1弾として8月27日から、1着18万以上するダウンジャケットの受注を開始している。

デサント DESCENTE CONNECT(出所:プレスリリース)

 DESCENTE CONNECTは、1つのウェアを前面、背面上部、背面下部の3つのユニットに分割し、ファスナーでつなげる構成とした。機能や色の異なるユニットを展開し、気候や気温、気分よってユニットを変えて1着をアレンジできるというものだ。

 第1弾として展開するのが、水沢ダウンジャケットのハイスペックモデル「マウンテニア」を再構築した“C01 MOUNTAINEER”(18万7000円〜)。水沢ダウンは、同社の水沢工場(岩手県奥州市)で生産した高機能ダウンで「防水性」と「耐水性」を備えた商品として2008年から展開している。

 「フードが着脱できる」「長袖が半袖になる」といった衣料品はイメージできるが、3つのユニットで構成した同商品は今までのウェアと何が違うのだろうか。ウェアを開発したデサントのデザインディレクター近藤敏雄さん、パタンナーの神尾正史さん、製品開発課の江口ちひろさんに話を聞いた。

デサント 第1弾は水沢ダウンをユニット構造に再構築
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