ローソン、上半期の連結決算を発表 好調な「まちかど厨房」を8400店に拡大コロナ禍の需要に対応(1/3 ページ)

» 2021年10月08日 12時23分 公開
[ITmedia]

 ローソンは2022年2月期第2四半期(21年3〜8月)の連結決算を発表した。売上高にあたる営業総収入は3487億円(前年同期比8.0%増)、営業利益は267億円(同60.0%増)、経常利益は278億円(同87.3%増)で、純利益は同5倍の174億円だった。

コロナ禍で変化した消費行動に対応する

 国内コンビニ事業においては、既存店売上高が前年比101.6%だった。まとめ買いをする傾向が強まったため客単価が102.0%と伸びる一方、客数は99.5%とほぼ横ばいだった。

 コロナ禍において消費者が、身近な店舗で買い物をするようになった。また、自宅で過ごす時間が増えた。そのため、生鮮品、冷凍食品、日配食品、酒類、常温和洋菓子の5カテゴリーの売り上げが伸長した。

コロナ禍で好調だったカテゴリー(出所:決算会見資料、以下同)

 ローソンもこうした需要の変化に対応するため、店舗改装を約800店で先行的に実施した。具体的には、冷凍食品やアイスがとりやすい冷凍平台じゅう器や、ファストフードを利用者が選ぶセルフ販売ケースを設置する。これまで、ファストフードを買うためには、レジの店員に注文しなければいけなかった。しかし、後ろに客が並んでいる場合、落ち着いて選べないという課題があった。そうした不満を解消する狙いがある。

店舗改装の概要

 改装実施店舗は、同じエリアの既存店と比較して5〜10%売り上げが上昇したという。同社は21年度中に5000店規模を改装する予定だ。

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